屋根の形と屋根材の種類-2
「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。
=屋根材の種類=
材料の種類 特徴 長所 短所
㋐ 和瓦
(陶器瓦・粘土瓦)
日本古来から伝わる屋根材。全体の約半分のシェアを持つ。
50年以上の耐久性。
伝統的な日本家屋に合った厳かな雰囲気。
重く、耐久性に劣る。
台風時に飛散・落下リスクがある。
費用が高め。
㋑ ガルバリウム鋼板
溶融55%アルミ亜鉛合金メッキ合板。
瓦の形に成形されたタイプもある。
メンテナンスが楽。
軽量で耐久性がある。
和風・洋風・色ともに豊富な選択肢がある。
工事費が比較的高額。
㋒ ストレート瓦
(化粧スレート、コロニアル)
新築住宅では最も一般的。
セメントや粘土などを基材にした薄い板状瓦。
施工が容易。
軽量で耐震性がある。
約30年の耐久性。
単調なデザイン。
重量は、和瓦の約半分だが、ガルバ等の金属瓦の約4倍の重さ。
㋓ 瓦棒葺き
(トタン)
金属板と「垂木」と呼ばれる棒で構成された屋根。
施工が容易で、狭い所でも施工可能。
工事費が低価格。
断熱性がない。
雨音がする。
トタンは赤錆が発生しやすい。
㋔ 立平葺き
垂木を使用せず、金属だけで仕上げたシンプルな屋根。
工事費が低価格。
施工期間が短い。
断熱性がない。
雨音がする。
瓦棒と比べると、施工難易度が高い。
㋕ ジンカリウム鋼板
屋根表面に天然石が付着している。
輸入品が多い。 軽量で耐震性がある。
約30年の耐久性。
メンテナンスフリー。
断熱性がない。
工事費が比較的高額。
㋖ ルーガ (樹脂混入繊維補強計量セメント瓦)
瓦メーカーのケイミュー社が独自開発。
和瓦のような重圧感を持ち、硬くて割れない。
メンテナンスフリー。
工事費が高額。
施工業者が限らせている。
㋗ アスファルトシングル
防水シートが仕上げ材になった屋根材。
米国の80%の住宅に使用されている実績。
施工が容易。
軽量で耐震性がある。
重ね張りによるリフォームも可能。
常に輸入品で、日本国内での実績は少ない。
高温多湿の日本の風土には適さない。
最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
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