打合せに失敗しないためには

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

さあ待望のマイホーム造りの本格的な検討開始ですね。
特に注文建築は、手作りであり、工務店との共同作業です。
工務店との各種打ち合わせの際に、失敗しないお勧めポイントをまとめさせて頂きます。

① まずは質問と確認しましょう。

まず最初の段階では、工務店へ基本的なこだわりポイントを質問しましょう。
例えば、

●施工事例の確認チェック

●採用している工法の確認

●主に使用している構造材やその他建築資材・材料の確認

これらのこだわりや工務店の得意分野が、あなたの希望・好みとマッチしている住宅会社を選ぶことが重要です。

② イメージの共有が大切!

工務店との契約後は、多くの仕様確認や間取りの最終決定等々の打合せがあります。
この際、お互いの理解とイメージを共有することが大切です。
その為には、「ご自身の家造りノート」などを用意して、施工事例集などで見つけたお気に入りの切り抜き写真などを活用し、工務店と共有する。
工務店の説明でわからない点があれば、素通りせずに質問・確認を心掛ける。
お互いの認識にズレがあるまま着工してしまうと、後になって次の様な問題が発生する恐れもあります。

●取り壊して造り直すと、手間や最悪の時は追加料金も発生します。

●図面を書き直すと、再申請の手続きや工期の遅れも懸念されます。

●構造上の理由で、修正不可能な場合もあります。

③ デメリットも聞く姿勢を!

 あなたの要望を提案する際は、工務店からの意見・デメリットを聞くように心掛けてください。
 失礼ながら、あなたは建築の素人で、住宅会社は建築のプロです。
 最終決定権は、施主側にありますが、自分の意見を押し通すだけでなく、住宅会社に反対意見を求めて、冷静な判断を下しましょう。

④ 打合せはじっくりと落ち着いて。 また確認事項は記録を残しましょう。

 打合せでは、決めるべき点が本当に多く時間もかかります。
 後から修正希望箇所も出てくるかも知れません。
 対策としては、打合せの予習と復習を行い、確認決定事項や翌週の宿題等はメモ記録を残しましょう。

⑤ まとめ

 住宅会社の担当者も人間ですから、良好な関係を築くことは最も大切です。
 あまりに質問攻めばかりしたり、迷って沈黙の時間が長すぎたりすると、「不信感」や「疑念」が発生するかもしれません。
 逆に、真剣に取り組む姿勢を見せれば、住宅会社からの対応や提案内容も自ずと違ってきます。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

25kaime383px.png

住宅ローン控除の手続きは?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

住宅ローン控除を受けるためには、ご面倒でも、最初の年に「確定申告」が必要です。
該当の住宅を購入した翌年3月15日までに、必要書類を揃えて最寄りの税務署へ提出します。
必要書類とその入手先を、以下の一覧表にまとめます。

一般サラリーマンの場合は、2年目以降は勤務先の会社が年末調整の際に計算してくれます。
毎年金融機関から送付される「借入金の年末残高証明書」と確定申告後に税務署から送付される「給与所得者の住宅借入金等特別控除申請書」を勤務先に提出して下さい。

一方、自営業者の場合は、毎年確定申告を行う必要があります。

=必要書類(入手先)=                    =注意点=

▼確定申告書(税務署)                   国税局のサイトでも入力可

▼住宅借入金等特別控除の計算明細書

▼住民票(市役所)                     購入後6ヵ月以内に移住

▼住宅所得資金に係る借入金の年末残高等証明書(金融機関)  年末残高の確認

▼土地・家屋の登記簿謄本(法務局)             床面積50㎡以上

▼売買契約書又は工事請負契約書のコピー(売主・施工会社)  購入価格の確認

▼給与収入のある方は源泉徴収票(勤務先)          合計所得金額が3000万円以下

国税局ホームページで確定申告書が作成できますよ!
次のサイトにアクセスしてみてください。

https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl

※その他のご注意点※

【ローン借り換えをした場合】

住宅ローンの借り換えをしても、以下の2つの条件を満たせば、引き続き住宅ローン減税の優遇を受けることが出来ます。

① 新しい住宅ローンが、当初の住宅ローンの返済のものであること。
② 新しい住宅ローンが、償還期間10年以上など住宅ローン減税の要件にあてはまること。

●最も気を付けて頂きたい点は、借り換えた住宅ローンの返済期間です。
 住宅ローン減税を受けられる期間は、あくまでも当初からの一定期間(10年間)であり、借り換えを行っても期間は延長されません。

●借り換えの手続き諸費用も一緒に合算して融資してもらうと、住宅ローン残高が借り換え前よりも増えることがあります。
 この場合には、控除対象となる年末の住宅ローン残高が次の計算式で調整・増額されます。
 控除対象となる住宅ローン残高=年末の新住宅ローン残高×(借り換え直前の残高÷新たなローン残高)

【繰上返済した場合】

繰上返済することで返済期間が短縮され、合計の返済期間が10年未満になった場合は、以降の住宅ローン減税は受けられません。
繰上返済して利息の軽減をするのと、引き続き住宅ローン減税を受け続けるのと、どちらが有利になるか計算してから決めましょう。
 
最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

23kaime396px.png

住宅ローン控除を取得するためには?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

住宅ローン控除を取得するためには、以下に記載のすべての要件を満たす必要があります。

●住宅ローンの返済期間が10年以上で、借入先は原則金融機関であること。
 親族や知人からの借入は、住宅ローンとはみなされません。

●住宅取得日から6ヵ月以内に入居し、各年の12月31日まで継続で住んでいること。

●登記簿に記載の床面積が50㎡以上で、床面積の2分の1以上の部分が自己居住の用に供されること。

●控除を受ける年の合計所得金額が3千万円以下であること。

●中古住宅の場合には、マンションなどの耐火建築物の建物の場合には、その取得日以前、25年以内に
 建築されたものであること。
 一般の木造建築物の場合には、一定の耐震基準に適合するものであること。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

23kaime340px.png

実際に、いくら得するの?住宅ローン減税

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。


住宅ローン減税では、実際にいくらお得になるのか(税金が戻ってくるのか)、具体的に代表例を挙げて見て行きましょう。

=Aさんのケース=

年収        400万円
当初の所得税    約6万円
当初の住民税    約14万円
年末ローン残高   2500万円
控除額上限(1%)  25万円

結果
所得税       無し(免除)
住民税       3万円
実際の控除額合計  17万円

=Bさんのケース=

年収        600万円
当初の所得税    約16万円
当初の住民税    約27万円
年末ローン残高   3000万円
控除額上限(1%)  30万円

結果
所得税       13.35万円
実際の控除額合計  29.65万円

計算根拠

Aさんのケースでは、控除上限は25万円で、所得税分を引いた残高は19万円。
しかし、住民税控除の上限は、所得税の課税対象額168万円の7%にて、約11万円が控除される。
Bさんのケースでは、控除上限は30万円で、所得税分を引いた残高は14万円。
しかし、住民税控除の上限は、前年課税所得の7%又は13万6500円のどちらか少ない方となります。

上記の例でお解りのように、「年末ローン残高の1%」相当額がそのままそっくりとは帰ってきません。
しかし、この優遇措置を10年間継続で享受できる訳ですから、ぜひご活用ください。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

21kaime371px.png

住宅ローン減税制度とは?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

住宅ローン減税制度は、正式には【住宅借入金等特別控除】と言います。
簡単に、【住宅ローン控除】とも言われます。
住宅を取得されるほとんどの方々は、金融機関からの住宅ローンを利用してマイホームを購入されますが、日本政府として税負担を少しでも軽くして、住宅購入の後押しをしようというのがこの制度です。
折角の優遇措置ですので、ぜひご活用ください。

この概要は、一定の期間、住宅ローンの年末残高の一定割合に相当する金額を、毎年課税される税金(所得税及び住民税)から控除してくれます。
年間控除額の最高は40万円(50万円の場合もあり)ですが、ローン借入残高と居住した時期により異なります。
一覧表に纏めさせて頂きますね。

【一般住宅の場合】

居住の用に供した年    平成26年4月1日~令和3年12月31日
控除期間         10年
控除率          1%
ローンの年末残高限度額  4000万円
各年の控除限度額     40万円
住民税の控除限度額    13.65万円
合計最高控除額      400万円

【認定住宅の場合(長期優良住宅、低炭素住宅)】

居住の用に供した年    (同上)
控除期間         10年
控除率          1%
ローンの年末残高限度額  5000万円
各都市の控除限度額    50万円
住民税の控除限度額    13.65万円
合計最高控除額      500万円

補足説明

① 住民税からの控除は、所得税の課税所得金額等の7%が上限です。

② 認定長期優良住宅の基準には、劣化対策・耐震性・維持管理の容易性・可変性・バリアフリー性・省エネルギー性・
居住環境・住戸面積・維持保全計画の9つの性能計画があります。

③ 認定炭素住宅とは、次のような措置が講じられている住宅です。
  省エネ法の省エネ基準に比べ、一次エネルギー消費量が10%以上節約される。
  HEMSの導入。
  節水対策
  木材の利用
  ヒートアイランド対策
  その他の低炭素化に資する措置が講じられている住宅。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

20kaime360px.png

戸建住宅のメンテナンス費用は意外と高い?外壁塗装やクロスの修繕費

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

待望の夢の戸建マイホーム実現が具体化してきました。
土地代・建物建築費の住宅ローンでは、毎月の返済額にも十分な検討とチェックをされました。
一方、この新築購入時点では、メンテナンス費用まではなかなか注意が払えませんね。
しかし、10年20年があっという間に経過して、いざ必要な時に費用の捻出に困ってしまうかも知れません。
事前に、メンテナンス費用の目安金額を把握しておけば安心ですね。

●外壁塗装:
 足場代などを含めて総額100万円程度です。 屋根の張替えを含めると、約150万円程度が必要です。

●クロス(壁紙)張替え:
 1,500~2,500/㎡が相場の費用です。
 また畳の張替えですと、1~2万円/畳 が必要になります。

理想的な対策としては、マンションの修繕積立金のように、自主的にメンテナンス費用の積立を準備されることです。
毎月1万円でも積立できれば安心です。
また住宅の補修は、早い段階からこまめにメンテナンスを行うことをお勧めします。
結果的には、大事にならず、総費用も抑えることが出来ると思います。
ガス給湯器やトイレのパッキン等も消耗品で、寿命は10年程度と言われています。
入居当初から、10年程度で何かしらのメンテナンス費用が掛かるものと見込んでおきましょう。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

19kaime428px.png

家の値引き交渉は後々自分たちの首を絞める!?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

なんだか恐ろしいタイトルですね。
工務店側が値引きをさせないためにわざと書いてるんじゃないかと思われそうですが、きちんとした理由があります。

家を買うときに皆さんは値引きを期待しますか?
期待すると思った方はなぜ期待するのでしょうか?
実際に「車を買うときにも値引きしてもらうから、それよりも高額な家なら当たり前でしょう」と言われたことがあります。
「値引きは当たり前」本当にそうでしょうか?
確かに家づくりは1000万円を超えるとても高額な買い物です。
ただ高額だからといって私たちはべらぼうな利益をのせているわけではありません。
それだけのかかるべき費用があるからその価格でご提供をしています。
ここまできても「〇〇メーカーだと何十万、へたすれば100万円近い金額の値引きをしてもらえる」という声が聞こえてきます。

では皆さん、あなたが家を建てる時、同じ2000万円の売値のお家でA社は原価1330万円、B社は原価1400万円で家が建つとします。

どちらの会社で家を建てたいですか?

たとえば仮にA社が100万円値引きをして1900万円にしてくれました。B社は1980万円が限界だといいます。
そうするとあなたはどちらの会社を選びますか?
売値だけ見ると80万円もの差がでています。もともと同じ価格だったのだからA社の方がお得に見えます。
でも実際に原価で比較すると70万円B社の方が高いです。コストダウンの工夫などもあるかもしれませんが、それを差し引いてもB社の方が建物としての価値は高いといえます。
これだとA社のかたがぼったくりじゃないかといわれるかもしれません。

これが住宅業界の裏側です。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

18kaime446px.png

坪単価の落とし穴

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。


新規のお客様からよくいただく質問の一つが、「そちらでは坪単価いくらですか?」
一部の建築会社の広告やホームページに、坪あたり30万円とか40万円の記載があります。
しかし、これだけでは実際のお家は建てられませんので、十分にご注意ください。
家の建築に必要な費用の内訳を大きく分けると、次の3つの項目になります。

① 建築工事費:

家を建てるための直接的費用です。

●本体工事費 ⇒ 「坪単価」の広告金額は、この本体工事費のみを指しているケースがほとんどです。
●別途工事費
●設計管理料

② 別途工事費:

具体的な項目を例記すると

●地盤改良費 ⇒ 軟弱地盤等で地盤に問題があると、追加の工事費が必要です。
●既存建物の解体 ⇒ 古家があると解体して更地にする必要があります。
●引込工事費 ⇒ 上下水道や通信回線の引込み工事費。
●空調設備等の工事費 ⇒ 冷暖房機器の配管や取り付け工事、床暖房設備等々。
●屋外電気工事・屋外給排水工事 ⇒ 建物外部の配線・配管工事・給排水衛生工事。
●照明器具 ⇒ リビング・ダイニング・寝室など各部屋の照明器具は別途工事です。
●カーテン工事 ⇒ カーテンレール・ボックス・カーテン・ブラインド等も別途工事。
●外構工事 ⇒ 駐車場・門扉・フェンス・アプローチ・植栽等々も別途工事。

③諸費用:

●登記関連の費用 (表示・滅失登記、保存・抵当権設定登記)
●火災保険、地震保険
●建築確認申請
●地盤調査費用
●水道分担金 (市町村により金額は異なる)
●お引越し代

いろいろと必要な費用が多いですね。
本体工事費も、敷地の形状や家の構造によっても大きく異なってきます。
やはり特に注文住宅の場合は、建築会社を訪問して、個別のプラン・見積を取得する必要があります。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。


17kaime.png