長持ちする家にするために。小屋根の湿気対策は大丈夫?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

お家を長持ちさせる否決の筆頭は、【通気】です!
通気が悪く、換気も行わなければ、室内の湿気で建材が痛み、建物の寿命を短くしてしまいます。
また湿気を含んだ空気では、カビや菌を増殖させてしまします。

=床下通気=

 現在の主流の床下工法は、【べた基礎】と【基礎パッキン工法】です。
 べた基礎により、床下が湿気でカビ臭くなるような事は起こりにくくなりました。
 基礎パッキン工法は、基礎と土台の間に通気性のあるパッキンを挟むことで、床下全体の通気環境が良くなりました。
 もし【布基礎】のように部分的にのみコンクリートを打ち、床下に地面が見えている場合、湿った土が湿気を含み
カビ を繁殖させてしまいます。
 このような場合、床下に砂を撒き、除湿シートを敷き詰めるなどの方法で改善を心掛けてください。

=雨仕舞=

 「防水」とは異なる発想で、「雨仕舞」という日本の伝統的な建築技術があります。
 建物内部に水が浸入しないようにしつつ、多少入り込んでもすぐに外に出してしまう建築構造です。
 
=調湿=

 調湿とは、湿気を吸収するだけでなく、乾燥時には内包する湿気を放出して湿度調整を行うことをいいます。
 「漆喰」や「珪藻土」には、こうした調湿効果があることが確認されていますので、貴重な建材として
使用されています。

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家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

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木造住宅の耐震性はどうなの?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

適した位置に適切な金物を設置することで、木造住宅の耐震性は改善されます。

⑦ 制震:

 実は地震対策のコンセプトには、大別して3種類に分かれます。

●耐震: 伝統的な木造軸組み工法で、筋交いを筆頭にさせた強度対策です。

●免震: 建物の下に特殊な装置を設置して、地面の揺れを建物に伝えない対策です。
     問題点は高コストですが、最新の高層ビルやマンションに施工されています。

●制震: 建物の壁に入った地震エネルギーを吸収して揺れを抑える新しい建材です。
     比較的低コストで、全ての木造建築に使用できます。

*熊本地震における実例:
 2016年4月に発生した熊本地震は、震度6~7の大型地震が連続的に合計7回も繰り返された、観測史上
 初めての巨大災害でした。
 建築基準法の耐震基準を満たした昭和56年以降建築の住宅は、阪神淡路大震災や東日本大震災でも、ほとんど
倒壊被害は起こりませんでした。
 しかし、熊本地震においては、連続的な巨大地震のエネルギーに耐え切れず、倒壊あるいは全壊してしまった住宅が
数多く出てしましました。
 一方、大手建材メーカーのS社が供給している【制震ダンパー】を施工した木造建築はすべて倒壊を免れています。


   【制震ダンパー】 ⇒ https://www.sumitomoriko.co.jp/product/catalog/

=まとめ=

十分なる耐震性を持った木造建築を建てるためには、信頼できる建設会社を選ぶことはもちろんですが、
設計段階の壁配置や適切な施工管理等の建築確認申請では確認しきれない部分まで考慮する必要があります。

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家の強さは基礎から始まる(その2)

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

前回のつづき・・・
③ 建物の重量:

 地震エネルギーは、建物の総重量に比例して大きく作用します。
 従い、建物自体の重量は軽いほうが被害少なく済みます。
 例えば、屋根材については、伝統の日本瓦よりも軽量瓦やガルバリューム瓦のほ うが耐震性では優れています。

④ バランスの良い耐震壁:
  
 木造住宅の耐震性では最も重要な要素の一つです。
 建物の「重心」と「剛心」の関係で、地震に強い木造住宅かどうかが決定されます。

 「重心」とは、建物の重さの中心点です。
 「剛心」とは、建物の強さの中心点です。

 重心と剛心のポイントが近いほど、耐震性が増します。
 逆に、ポイントが離れていると、「ねじれ」の力が働いて、損壊の危険性が発生します。
 重心と剛心のポイントを近づける為には、バランスの良い耐震壁の配置と間取り設計が重要になります。

⑤ 直下率:

 直下率とは、2階の壁の真下に1階の壁がある割合のことを言います。
 この直下率が高ければ、2階へかかる地震の水平力は、自然に1階へ伝わり、地震エネルギーを逃がす効果が期待できます。
 代表的な例としては、人気ある間取りとして、1階に壁のない開放感あるリビングとか、大きな吹き抜けが
 あります。 1階に壁がないということは、2階の重みを支える部分が少ないということです。
 お好みの間取りと耐震性のバランスを考えたいですね。

⑥ 金物:
 
 この金物は、木材同士の継手部分の補強や、基礎と木造軸組みを強固に繋ぐ重要な役割を担っています。

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家の強さは基礎から始まる(その1)

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。


「家の基礎」とは、建物の足元を支える重要な部分です。
木造住宅でも基礎は鉄筋コンクリートで造られます。
地震・シロアリ・湿気などの様々な被害から長年に渡って耐えられる強い家づくりの基礎です。

基礎工事には、大きく分けて2種類あります。
「べた基礎」と「布基礎」です。

お勧めは、コスト高ではありますが、「べた基礎」です。

「べた基礎」とは、底板一面を鉄筋コンクリートで施工し、家の荷重を底板全体の面で支える工法です。
底面全他をコンクリートで覆うので、地面から上がる湿気を防ぎ、シロアリも侵入しにくくなります。
さらに全面に鉄筋も入る為、ひび割れが入りにくい工法です。

一方、「布基礎」とは、建物を線で支えるイメージです。
地面全体をコンクリートで抑えないので、べた基礎よりも低コストですが、湿気とシロアリの侵入リスくは残ります。
残念ながら、日本は地震大国ですから、お家の耐震性は気になりますね。

木造住宅の耐震性をしっかりと保つ為のポイントを見ていきましょう。

① 耐震等級について:
 
 耐震性の指標として、建築基準法で定められた【耐震等級】というものがあります。
 この等級は3段階で定められています。

●等級1: 建築基準法の規定通りの強さ
●等級2: 建築基準法の1.25倍の強さ
●等級3: 建築基準法の1.5倍の強さ

等級1を獲得するためには、「壁量計算」で耐震性をチェックします。
等級2及び3は、「壁量計算」に加えて、「上下階の壁量の比較バランス」や「その地域の地震係数」も含めて検討します。

② 基礎:
 
 基礎とは、建物を一番下で支える重要な構造体です。
 木造住宅の基礎工事では、一般的に「布基礎」と「べた基礎」の2つの工法が普及しています。
 「布基礎」とは、1階の壁の下だけに鉄筋コンクリートの基礎を施工する工法です。
 
 「べた基礎」とは1階の底板前面に鉄筋コンクリート造の基礎を施工します。
 面で建物を支える構造ですので、「布基礎」よりも耐震性が優れています。
 また、防虫(シロアリ)や地面からの湿気を防止する点でも、「べた基礎」のほうが建物の寿命を長くすると言えます。

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