家の強さは基礎から始まる(その2)
「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。
前回のつづき・・・
③ 建物の重量:
地震エネルギーは、建物の総重量に比例して大きく作用します。
従い、建物自体の重量は軽いほうが被害少なく済みます。
例えば、屋根材については、伝統の日本瓦よりも軽量瓦やガルバリューム瓦のほ うが耐震性では優れています。
④ バランスの良い耐震壁:
木造住宅の耐震性では最も重要な要素の一つです。
建物の「重心」と「剛心」の関係で、地震に強い木造住宅かどうかが決定されます。
「重心」とは、建物の重さの中心点です。
「剛心」とは、建物の強さの中心点です。
重心と剛心のポイントが近いほど、耐震性が増します。
逆に、ポイントが離れていると、「ねじれ」の力が働いて、損壊の危険性が発生します。
重心と剛心のポイントを近づける為には、バランスの良い耐震壁の配置と間取り設計が重要になります。
⑤ 直下率:
直下率とは、2階の壁の真下に1階の壁がある割合のことを言います。
この直下率が高ければ、2階へかかる地震の水平力は、自然に1階へ伝わり、地震エネルギーを逃がす効果が期待できます。
代表的な例としては、人気ある間取りとして、1階に壁のない開放感あるリビングとか、大きな吹き抜けが
あります。 1階に壁がないということは、2階の重みを支える部分が少ないということです。
お好みの間取りと耐震性のバランスを考えたいですね。
⑥ 金物:
この金物は、木材同士の継手部分の補強や、基礎と木造軸組みを強固に繋ぐ重要な役割を担っています。
最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
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