畳の仕組みと種類の話

こんにちは(^^)ノシ
先日テレビ番組で、古いお家をリノベーションをしていました。
その中で、畳を分解して畑の養分にする風景をみました。

畳は、藁を重ねて重ねて圧縮した畳床に、
い草のゴザを被したものなので、土の栄養にとってもいいそうです。
先人の知恵ですね。

しかし現在の畳は、昔とちがって藁だけではないようです。
どういった種類があるのでしょうか。
まずは畳みがどういった構造で出来ているのかお話します。

畳の構造


畳は、3構造でできています。

たたみのしくみ.png

●畳表(たたみおもて)
畳の表面部分の敷物(ゴザ)の部分です。
従来の畳は、天然のい草を緯糸(よこいと)にして、経糸(たていと)と編んで作ります。
最近では、い草ではなく、和紙や樹脂といった素材を用いた畳表も人気があります。

●畳床(たたみどこ)
畳床は、畳の本体に当たる芯の部分です。
幾重にも重ねた稲藁を締付け、圧縮して作られる畳床ですが、
最近では、木材チップで出来た板や発泡スチロールなど
様々な素材が使われています。
素材によって、固さや熱の逃げ方が分かるので、素材選びも重要です。

●畳縁(たたみべり)
畳縁は、畳の長編につける細長い飾り布です。
昔は、模様や色によって身分や権力を表していましたが、
現在では様々なデザインを選べます。
畳を補強する役割を持ちますが、最近では縁なしでも強度を保てる畳もあります。


昔とは違い、様々な素材やデザインが選べるようですね。
それでは、それぞれの素材について紹介します。

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畳表の素材


●イ草
伝統的な畳といえば、い草ですね。
細長い円柱形の花茎を密生させて垂直に伸ばす多年草で、
線香花火がはじけたような小さな花を咲かせます。
い草特有の色や香りはもとより、素足で触れたときの肌触りの良さや
ほどよいクッション性も魅力的です。
ただ、天然素材であるため日光に弱く変色しやすかったり、
カビやダニが発生する場合もあるので、こまめなお手入れが必要となります。

●和紙
い草のデメリットを克服した素材、それが和紙でできた畳表です。
い草畳のように柔らかい質感と肌触りの良さを持ちながら、
劣化しにくい素材となっています。
また、和紙は着色しやすいので、様々な色柄のバリエーションが楽しめるのも
メリットの一つです。
カビやダニの発生も防いでくれますし、固く絞った布であれば水拭きもできます。
デメリットをあげるとすると、畳らしいイ草の香りがしないこと
昔の畳の風合いはい草に比べると少ないくらいでしょう。

●樹脂
ポリプロピレンというプラスチック素材を使った樹脂製の畳表です。
耐水性と耐久性に優れているので、温泉施設の脱衣所でよく見かけますね。
風合いや肌触り、吸湿性などい草の風合いを生かしながら、
高い耐久性や安全性、豊富な色柄など、い草を超える魅力を持つ樹脂の畳です。
消毒液や消臭剤でのお手入れもでき、カビやダニも発生しにくいです。
色柄が豊富で、縁なしタイプや正方形、
床暖房の上にも置けるタイプなど様々な特徴があります。
デメリットをいうなら、イ草の香りがないことや
他の素材に比べて肌触りが劣ることくらいでしょう。

畳床


畳の本体ともいえる畳床も様々な種類があります。
●藁
「本畳床」と呼ばれる伝統的な畳床には等級があり、
稲藁の割合が高いほど高級品となります。
最近では稲藁の生産量が減ったことにより確保できる素材が減り、
本畳床も減少しつつあります。
弾力があり、吸湿性に優れますが、高価で、ダミやカビが発生しやすいのがデメリットです。
きちんと畳干しをしてあげることで防ぐことができます。

●ポリスチレン
ポリスチレンフォームという発泡させたポリスチレン樹脂のボードを
藁で挟み込んだ畳床を「ワラサンド畳床」といいます。
ポリスチレンは人工素材なので、本畳床と比較すると
安価なのが特徴で軽いのもメリットの一つです。
表面は藁で覆われているため、本畳床に近い肌ざわりをもちますが、
弾力性や耐久性、さらに吸湿性・放湿性に劣ります。

●木材
畳床に使われる木材は、木材を砕いて作ったチップを
更に細かい繊維状にしたものを板状に成形したものです。
軽くて、断熱性もあり、吸音性能や耐久性に優れており、
ダニやカビが発生しにくく、安価で入手しやすいメリットがあります。
本畳床に比べると、足で踏んだときにやや硬く感じる人もいます。


畳縁


最近は、畳縁がない畳もありますが、
もともとは隣り合うイ草同士がこすれ合い傷んでしまうのを防ぐためのものでした。
作法として、畳縁を踏んではいけないと言われていますが
理由には諸説あります。
①昔の貴族や殿様が用いた畳縁は、
金糸や銀糸でおられた豪華なもので家紋などが入っているものがあり、
軽々しく踏むことは権威の象徴を踏みにじる行為と考えられていたため。

②昔の畳の縁には植物などの草木染で作られたものがあり、
意識せず安易に踏んで歩くと、色が薄くなったり傷んでしまったりするので、
踏まないよう心配りしたため。

③豪華な糸を使った昔の縁は今より段差があり、
子供が縁を踏んで転ばないように躾けたため。

他にも忍びの物が刀を突きあげるときは、畳の間の縁を狙うから、や、
茶席で懐紙が無いときと、縁に菓子を置いていたなど、様々な理由があります。

現在では、昔ながらの綿や麻の縁は少なくなり、
劣化しにくい化学繊維でできた畳縁が主流となっています。



いかがでしたでしょうか。
畳も現代に合わせてだいぶん進化していますね。

和室にこだわらずに、洋室においても違和感のない
おしゃれな畳もたくさん販売されています。

お家を建てる際の御参考にされて頂ければ幸いです^^



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