プロが教える完成見学会に参加するときの心得-準備編

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

家を建てようと思ったらまず最初に多くの皆さんが行かれる建築会社の完成見学会。
特に住宅展示場を持たない地元の工務店などでは、実際にお客様が建てたお家を公開しているので、
これから建てる家の参考にしやすいポイントがたくさん詰まっている点が魅力です。
そんな見学会に参加する際に注意しておきたい点、マナーについて工務店側の目線からお伝えします。

【見学会では】
 
完成見学会では施主様のご厚意で開催している会社がほとんどです。
参加される方も見学の際は、「もしも施主様の立場だったら・・・」という考えお持ちになってご参加ください。

【見学会にもっていくといい持ち物】

♢カバン
 完成見学会では基本的に家中を歩いて回ります。扉や引き出しを開けたり、小さいお子さんが
 いらっしゃるご家庭ではお子さんの咄嗟の行動に対応できるように両手があく鞄がおすすめです。
 ただし、リュックなどがかさばるかばんは廊下でほかの見学者とすれ違ったりするときに壁に
 こする恐れもあるので、できるだけ必要のない荷物は車に置いておくなどして、軽量化するなど
 工夫をするといいでしょう。
 まだ鞄や携帯などに付けたキーホルダーなども万が一落とした時に床を傷つける恐れがあるので
 注意してください。
 中には貴重品だけは身に着け、それ以外の荷物は建築会社の許可を得て、会場の邪魔にならない
 場所に置いておくのもいいです。

♢靴下
 会場では建築会社がスリッパと手袋を用意していることがほとんどですので、基本的には
 それらを身につけておけば大丈夫です。
 ただし、スリッパでは上がることが出来ない和室や、足のサイズが小さくスリッパをはく方が
 かえって危険な小さなお子さんがいらっしゃる場合は靴下を用意しておくほうがベターです。
 特に夏場は素足にサンダルの着用が多いので、忘れず鞄に入れるようにしましょう。

♢メジャー
 見学会初参加の場合にはそこまで必要ありませんが、家づくりが進み、間取りプランなどを
 検討するような段階にもなると各寸法が気になるようになってきます。
 廊下の幅を図ったり、自宅のソファーの大きさと比較したり、持っておくと何かと便利です。

♢会場までの地図
 完成見学会は住宅街で開催されることが多いので、会場に近づくと目印となるものがなく会場周辺で
 迷子になってしますケースがあります。
 また防犯上の理由から会場の詳しい住所を掲示しない建築会社もありますので、建築会社から
 遅られてきた地図をもとの目的地をきちんとカーナビやスマートフォンの地図アプリに打ち込んでから
 出発すると、会場周辺であわてる必要がありません。

【会場に到着する前に】

完成見学会では会場の状況によってはトイレが近くに設置されていないケースがあります。
特に小さいお子さんは、トイレに連れていくために途中で見学会会場を抜けないといけないといけない
といった事態になり、ゆっくり担当者の話を聞くことが出来なかったとなる場合も珍しくありません。
会場に到着する前に一度、トイレ休憩の時間を設けてから会場に行かれることをおススメします。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

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住宅会社が倒産した場合のアフターサービスはどうなる?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

一大決心をして夢の新築マイホームを建て、住宅会社から無事に引渡しが完了して、新住居での生活がスタートしました。
これから20年30年それ以上の年月をここで暮らしていきます。
その間に万が一、パートナーであった住宅会社が倒産してしまったら、アフターサービスはどうなるのでしょうか?
当然心配になりますから、事前にその時のための知識と対策を見て行きましょう。

まず住宅のアフターサービスには、「保証期間」と「定期点検」の2種類があります。
以下順に記載させて頂きます。

① 保証期間:

 平成12年4月から施行された『品確法』(住宅品質確保促進法)という法律があります。
 その内容は、建物引渡しから10年間は、構造体力上主要部分や雨水の侵入を防止する部分の不具合を保証する義務があります。
 万が一不幸にしてパートナーの住宅会社が倒産しても、保険や供託金から費用が支払われます。
 この保険は、住宅会社自身が加入する義務があり、一戸建て住宅の場合は最低2000万円(オプションにより上限5000万円)までが保証の対象金額になります。

 ※注:住宅会社倒産の場合は、免責金額として飼い主(施主)は10万円の負担が必要です。
  住宅会社が倒産している場合は、飼い主自身で保険金を請求できる仕組みになっています。(これを「直接請求」と言います。)
  また供託とは、責務弁済の資金として、金銭などを国家機関に預けることです。
  資金力のある大手住宅会社は、こちらを選ぶことが多い。

 この品確法の対象となる保証箇所を具体的に記載しておきます。

 ●構造力上主要部分:

  小屋根、屋根版、斜材、壁、横架材(梁)、柱、床版、土台、基礎(地盤は対象外です)

 ●雨水の侵入を防止する部分:

  屋根、開口部、外壁
 
 まとめとして、重要な点を3点記載しておきます。

 ㋐保険加入の場合は、建物引渡し時に保険証の有無を確認しましょう。

 ㋑新築住宅における保証期間(瑕疵担保期間)は10年ですから、11年目以降に見つかった瑕疵はすべて自己負担での補修になります。
 
 ㋒この10年以内に、隠れた瑕疵を見つける方法としては、「住宅のプロであるホームインスペクター(住宅診断士)」に検査をお願いしましょう。
  その費用は、約30坪の一般的な二階建て住宅で5~6万円で、検査時間は2~3時間が目安となります。

② 定期点検:

 この定期点検については、各住宅会社の自由であり、義務ではありません。
 従い、各住宅会社によって、「点検期間」や「点検内容」はまちまちだと思います。
 不幸にして住宅会社が倒産してしまうと、この定期点検を受けることが出来なくなります。
 その際は、前項にも記載した住宅のプロである住宅診断士に別途有料で依頼することになります。

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