木造住宅の耐震性はどうなの?

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

適した位置に適切な金物を設置することで、木造住宅の耐震性は改善されます。

⑦ 制震:

 実は地震対策のコンセプトには、大別して3種類に分かれます。

●耐震: 伝統的な木造軸組み工法で、筋交いを筆頭にさせた強度対策です。

●免震: 建物の下に特殊な装置を設置して、地面の揺れを建物に伝えない対策です。
     問題点は高コストですが、最新の高層ビルやマンションに施工されています。

●制震: 建物の壁に入った地震エネルギーを吸収して揺れを抑える新しい建材です。
     比較的低コストで、全ての木造建築に使用できます。

*熊本地震における実例:
 2016年4月に発生した熊本地震は、震度6~7の大型地震が連続的に合計7回も繰り返された、観測史上
 初めての巨大災害でした。
 建築基準法の耐震基準を満たした昭和56年以降建築の住宅は、阪神淡路大震災や東日本大震災でも、ほとんど
倒壊被害は起こりませんでした。
 しかし、熊本地震においては、連続的な巨大地震のエネルギーに耐え切れず、倒壊あるいは全壊してしまった住宅が
数多く出てしましました。
 一方、大手建材メーカーのS社が供給している【制震ダンパー】を施工した木造建築はすべて倒壊を免れています。


   【制震ダンパー】 ⇒ https://www.sumitomoriko.co.jp/product/catalog/

=まとめ=

十分なる耐震性を持った木造建築を建てるためには、信頼できる建設会社を選ぶことはもちろんですが、
設計段階の壁配置や適切な施工管理等の建築確認申請では確認しきれない部分まで考慮する必要があります。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。


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家の強さは基礎から始まる(その2)

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

前回のつづき・・・
③ 建物の重量:

 地震エネルギーは、建物の総重量に比例して大きく作用します。
 従い、建物自体の重量は軽いほうが被害少なく済みます。
 例えば、屋根材については、伝統の日本瓦よりも軽量瓦やガルバリューム瓦のほ うが耐震性では優れています。

④ バランスの良い耐震壁:
  
 木造住宅の耐震性では最も重要な要素の一つです。
 建物の「重心」と「剛心」の関係で、地震に強い木造住宅かどうかが決定されます。

 「重心」とは、建物の重さの中心点です。
 「剛心」とは、建物の強さの中心点です。

 重心と剛心のポイントが近いほど、耐震性が増します。
 逆に、ポイントが離れていると、「ねじれ」の力が働いて、損壊の危険性が発生します。
 重心と剛心のポイントを近づける為には、バランスの良い耐震壁の配置と間取り設計が重要になります。

⑤ 直下率:

 直下率とは、2階の壁の真下に1階の壁がある割合のことを言います。
 この直下率が高ければ、2階へかかる地震の水平力は、自然に1階へ伝わり、地震エネルギーを逃がす効果が期待できます。
 代表的な例としては、人気ある間取りとして、1階に壁のない開放感あるリビングとか、大きな吹き抜けが
 あります。 1階に壁がないということは、2階の重みを支える部分が少ないということです。
 お好みの間取りと耐震性のバランスを考えたいですね。

⑥ 金物:
 
 この金物は、木材同士の継手部分の補強や、基礎と木造軸組みを強固に繋ぐ重要な役割を担っています。

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