家の強さは基礎から始まる(その1)

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。


「家の基礎」とは、建物の足元を支える重要な部分です。
木造住宅でも基礎は鉄筋コンクリートで造られます。
地震・シロアリ・湿気などの様々な被害から長年に渡って耐えられる強い家づくりの基礎です。

基礎工事には、大きく分けて2種類あります。
「べた基礎」と「布基礎」です。

お勧めは、コスト高ではありますが、「べた基礎」です。

「べた基礎」とは、底板一面を鉄筋コンクリートで施工し、家の荷重を底板全体の面で支える工法です。
底面全他をコンクリートで覆うので、地面から上がる湿気を防ぎ、シロアリも侵入しにくくなります。
さらに全面に鉄筋も入る為、ひび割れが入りにくい工法です。

一方、「布基礎」とは、建物を線で支えるイメージです。
地面全体をコンクリートで抑えないので、べた基礎よりも低コストですが、湿気とシロアリの侵入リスくは残ります。
残念ながら、日本は地震大国ですから、お家の耐震性は気になりますね。

木造住宅の耐震性をしっかりと保つ為のポイントを見ていきましょう。

① 耐震等級について:
 
 耐震性の指標として、建築基準法で定められた【耐震等級】というものがあります。
 この等級は3段階で定められています。

●等級1: 建築基準法の規定通りの強さ
●等級2: 建築基準法の1.25倍の強さ
●等級3: 建築基準法の1.5倍の強さ

等級1を獲得するためには、「壁量計算」で耐震性をチェックします。
等級2及び3は、「壁量計算」に加えて、「上下階の壁量の比較バランス」や「その地域の地震係数」も含めて検討します。

② 基礎:
 
 基礎とは、建物を一番下で支える重要な構造体です。
 木造住宅の基礎工事では、一般的に「布基礎」と「べた基礎」の2つの工法が普及しています。
 「布基礎」とは、1階の壁の下だけに鉄筋コンクリートの基礎を施工する工法です。
 
 「べた基礎」とは1階の底板前面に鉄筋コンクリート造の基礎を施工します。
 面で建物を支える構造ですので、「布基礎」よりも耐震性が優れています。
 また、防虫(シロアリ)や地面からの湿気を防止する点でも、「べた基礎」のほうが建物の寿命を長くすると言えます。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。


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打合せに失敗しないためには

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

さあ待望のマイホーム造りの本格的な検討開始ですね。
特に注文建築は、手作りであり、工務店との共同作業です。
工務店との各種打ち合わせの際に、失敗しないお勧めポイントをまとめさせて頂きます。

① まずは質問と確認しましょう。

まず最初の段階では、工務店へ基本的なこだわりポイントを質問しましょう。
例えば、

●施工事例の確認チェック

●採用している工法の確認

●主に使用している構造材やその他建築資材・材料の確認

これらのこだわりや工務店の得意分野が、あなたの希望・好みとマッチしている住宅会社を選ぶことが重要です。

② イメージの共有が大切!

工務店との契約後は、多くの仕様確認や間取りの最終決定等々の打合せがあります。
この際、お互いの理解とイメージを共有することが大切です。
その為には、「ご自身の家造りノート」などを用意して、施工事例集などで見つけたお気に入りの切り抜き写真などを活用し、工務店と共有する。
工務店の説明でわからない点があれば、素通りせずに質問・確認を心掛ける。
お互いの認識にズレがあるまま着工してしまうと、後になって次の様な問題が発生する恐れもあります。

●取り壊して造り直すと、手間や最悪の時は追加料金も発生します。

●図面を書き直すと、再申請の手続きや工期の遅れも懸念されます。

●構造上の理由で、修正不可能な場合もあります。

③ デメリットも聞く姿勢を!

 あなたの要望を提案する際は、工務店からの意見・デメリットを聞くように心掛けてください。
 失礼ながら、あなたは建築の素人で、住宅会社は建築のプロです。
 最終決定権は、施主側にありますが、自分の意見を押し通すだけでなく、住宅会社に反対意見を求めて、冷静な判断を下しましょう。

④ 打合せはじっくりと落ち着いて。 また確認事項は記録を残しましょう。

 打合せでは、決めるべき点が本当に多く時間もかかります。
 後から修正希望箇所も出てくるかも知れません。
 対策としては、打合せの予習と復習を行い、確認決定事項や翌週の宿題等はメモ記録を残しましょう。

⑤ まとめ

 住宅会社の担当者も人間ですから、良好な関係を築くことは最も大切です。
 あまりに質問攻めばかりしたり、迷って沈黙の時間が長すぎたりすると、「不信感」や「疑念」が発生するかもしれません。
 逆に、真剣に取り組む姿勢を見せれば、住宅会社からの対応や提案内容も自ずと違ってきます。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

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