住宅設計士のホンネ!自然素材住宅と高気密住宅のメリット・デメリット

「注文住宅を建てたい!」と思ったら、まず何から始めたらいいのでしょう?
初めての家づくりで右も左も分からないという方のための応用編です。

昔の家は、木や土や石など化学物質がない材料でつくられていました。
その為、現代病ともいわれているシックハウス、アトピーやぜんそくといった病気は
ほとんどありませんでした。調湿効果や、香りによる血圧の低下作用、森林浴効果など、木には人にやさしく健康的な効果がたくさんあります。

せっかく家を建てるからには、快適で、気持ちのいい家にしたいと皆さん思われていると思います。
快適な家とは、住む方が健康で、安全に暮らせる家。

最近の住宅の高性能化で「高気密で高断熱の家」と聞くと息苦しく感じるのは私だけでしょうか?

C地という言葉をご存知でしょうか。
家の壁、天井、床にどれだけの隙間があるかを値にした数字です。
1c㎡あたりの隙間を減らして密閉度合いを測ります。
各メーカーは、その密閉度合いを売りにして、どれだけ密閉できるかを競っています。
たぶん私が高気密な家に住むことを想像すると、年中窓を開けて過ごしているように思います。確かに窓を開けなければ、冷暖房もよく聞くはずです。

自然素材の建材は呼吸をします。
素材には調湿作用があり、吸湿、放湿をしています。
湿度が高くなると、湿気を吸い、乾燥しているときには湿気を放出し、室内の湿度を一定に保ってくれています。梅雨時や夏のじめじめ感は湿度が高く不快なものです。
実際には同じ温度でも湿度によって体感温度は変わって来ます。
気密性能を上げて、光熱費を節約するよりも、自然素材が持つ自然な働きでつくる空間のほうが健康で安全に暮らせるのではないでしょうか。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。ご参考になりましたか?
家づくりでお困りのことがあれば、サチライまでご連絡下さい。

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